【Penny Dreadful シーズン11】リーグ感想戦2 メガハンデス
【まえがき】
彼(?)を見つけた時に感じたもの、それはときめきだったのかもしれない。
ニクサシッド。
特筆すべきはそのマナレシオ。デメリットこそあるが、3マナ7/7という優れたサイズを持つ。戦場はモダン。主にメガハンデスで採用される。
多量のハンデスで驚異を弾いた後に着地すれば、素早くゲームを終了させられる。
そんな彼の役割はもっぱら…拷問台の安価な代用品という扱いである...
実際何かと死ぬので対処されずらい拷問台の方が使いやすいとされる。
トップデッキしたトロフィーを打たれ、手札を覗けば流刑が2枚、ヴェリアナにも殺され、死の影を前に立ちすくみ...キリがないな!!
どうせPDでもそうなんでしょ?とお思いかもしれない。
しかしよく考えていただきたい...PDの主要な除去がどんな除去であるか。
そう!確定除去では!ない!!ニクサシッドは!!耐えられる!!!
テンションを上げていざリーグへ!!
【リーグのハイライト】
(デッキと戦績はこちらから:Hand Destruction – pennydreadfulmagic.com)
1戦目:赤単
2戦目:ジャンドミッドレンジ
3戦目:「残酷な根本原理」コンボコントロール
4戦目:「冬眠の終わり」ミッドレンジ?
リソース縛り上げが効いてくれた試合。ニクサシッドがめちゃくちゃ硬い。
手札を減らすだけなら意外と楽なんだなぁと気づいた試合。
しかし冬眠の終わりがリソースを稼ぎつつ、次々と優良生物を繰り出すために結構持ちこたえられる。
手札を減らすのと、試合をコントロールするのは別なんだなぁとも気付かされる...
5戦目:赤単
1戦目は相手が事故って勝ち。2戦目は速度で押し切られて負け。3戦目はリソースを削り切って勝ち。いずれの試合も終わるまでが速かったなぁ。
相性は意外と五分五分なのかも?
【総評】
戦績は3-2。思ってたよりはいい戦績。
ニクサシッドが強かった。やはり確定除去が少ない関係で生き残ることが多い。
問題はニクサシッドを出すためのハンデスの方。
思考囲いのような誰にでも効くハンデスが無いために、相手の脅威を防げないことが多いと感じた。そのためかニクサシッドがいないと盤面が押されがちになる。
ネズミはパワーで押すデッキに弱く、心臓露呈ではレジェンドに弱い。みたいな。
捨てる枚数でカバーする場合は、癖の強い面々が多い。悔恨の泣き声は2:1交換を取らねば弱く、茫然ではどうも遅く...下落は赤タッチをしないと使えず...
また、「残酷な根本原理」 コンボに弱いという欠点は割と覆りそうにない。
でも雑多なデッキ相手でも勝負になるので結構楽しかったり。
リソース縛り上げからのブレイズ、ニクサシッドという大体誰にでも効くハメパターンが心強い。ニクサシッドを振り回すのは中々楽しかったので、この機会に彼のことを見直したいね。
【Penny Dreadful シーズン11】リーグ感想戦
【まえがき】
ラヴニカの献身発売により新シーズンを迎えたPenny Dreadful。
さて早速カードを見渡しているとあることに気づく。
お魚さん...強くない...?旬なの...?
環境の様相も確かめるべく早速リーグへ!
【リーグのハイライト】
(デッキと戦績はこちらから:Merfolk – pennydreadfulmagic.com)
1戦目:消し去りの才覚コンボ
戦績:××
よく分かんないデッキだなぁ~と思っていたら無限コンボで死んでいた。
こういう負け方は悔しいけど、カードプールを誰も把握しきれないPDだからこその醍醐味でもある...
打ち消しは持っていたのだが、どこに打ち込めばいいのか、どこで構えずターンを渡すべきかが全く分からず。怪しいコンボに対する直感というか、アンテナは張っておかなきゃなぁと思った試合。
- 棘撃ちドローン、0マナアーティファクトを用意する。
- 棘撃ちドローンに消し去りの才覚を打つ。
- 棘撃ちドローンをタップして、0マナアーティファクトをバウンス。
- 戻した0マナアーティファクトを唱える。
- 棘撃ちドローンが効果でアンタップ、タップして0マナアーティファクトをバウンス。
- 戻した0マナアーティファクトを唱えてドローンがアンタップして...
このデッキが凄いのは、無限コンボ全てのパーツが8枚体制になっていること。
0マナアーティファクトはまぁ沢山あるので置いといて。
4枚目以降の棘撃ちドローンとしてミラディン人のスパイ。消し去りの才覚には撤回のらせん。フィニッシャーである郡の祭壇には無謀な炎織りが対応している。
無限コンボ全てのパーツが8枚体制にできることを見抜いていたセンスに、あっぱれと言わざるを得ない。
2戦目:赤単
戦績:〇〇
構築はシーズンごとに異なるが、過去常々負けてきた赤単。難しい相手だが運よく勝つことができた。
生物の殴り合い「だけ」であればこちらが有利なのだが、大体はロードが焼かれてバニラがもじもじさせられる展開が多い。
そのため構築の時点で呪文を捌けるようにするか、タフネスが高い生物を準備するかで対策を取る必要がある。勝負の土俵に立つまでが結構大変なのよね...
今回は結構赤単を意識していたのでそれが上手くいったのかなぁ。
3戦目:ティムールの隆盛
戦績:××
こちらも過去常々負けてきたデッキ。
やっぱりロードが焼かれてバニラがもじもじさせられる。
決して遅いデッキじゃないところがミソで、攻めに回って差し違えることが難しい。
ウカツに展開すれば全体火力で咎めてくるし...
しかし受け身に回れば質の高い生物をこれでもかと連打されるだけなので、ただただ厳しい展開になること多数...
というのは過去シーズンの話。そして悲しいことに今シーズンもそのようだった。
4戦目:霊気魔道士の接触デッキ?
戦績:〇〇
エスパーカラー(白黒青)の土地が見えたのでコントロールかなぁ...という予想で展開を少しこらえる。霊気魔導士の接触にはびっくりしたが、打ち消しを握り続けていたのでこれを弾いて勝利。
5戦目:青緑ランプ?
戦績:××
このデッキは一応ランプという扱いにしておく。やってることは確かにランプなんだが、その加速手段とフィニッシャーはランプと分類できない奇妙なものだった。
ハイドラぐらいならかわいいものだった。まさかのイクシドロンだった。
これを雲石の工芸品で使いまわすことにより、こちらの生物はずっと2/2のまま、相手はETB生物を使いまわして無限にアドを取り続ける状態になる。
普通のマーフォークに変異コストなんてないので表にもできず、ただ死を待つのみ...
敗因はデッキの遅さに付け込むことができなかったこと。
まずルーンのほつれは何度か腐っていた。優秀なのは確かだけど、無条件で採用と言えるものではなさそう。
次に戦闘。相手はタフネス偏重の生物が多く時間を稼がれていた。飛行生物の採用も考えるべきか...あと戦闘でもっと頭使わなきゃなぁ...
【総評】
戦績は2-3。うーんなんとも。大体は自分のミスが原因で負けてきたような...
展開すべきか抑えるか、殴るか殴らないかとか考えることがあるため難しい。
また《ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub》が使えるため白タッチ構築も可能と妙な幅の広さを見せており、構築もまだ分からないというところ。
で、マーフォークどうなの?強いの?という疑問にはまだ回答できなさそう。
少なくとも環境トップではないだろうけど...
シーズンは始まったばかりなのでまだ色々組んでみたいね。
【Penny Dreadful シーズン9】リーグ感想戦
【まえがき】
今期Penny Dreadfulは神座、すなわち8Postである。
野試合すれば8Post。リーグに潜れば8Post。右もPost左もPostでもうPostまみれや。
つまるところメイン土地破壊の時代が来たのではないか?と思いまして...
今回採用したのがこのカード。
《破壊の衝動/Destructive Urge》
エンチャントされているクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは土地を1つ生け贄に捧げる。
このエンチャントを回避能力付きクリーチャーにくっつけることで、8Postやミッドレンジに何もできなくさせる計画。破壊の衝動君、できる子なのか...?
(デッキはこちらから。Red Deck Wins + Destructive – pennydreadfulmagic.com)
【リーグのハイライト】
1戦目:赤緑Post
戦績:〇〇
地獄の毎ターン土地破壊に心を折られる相手の図
2戦目:赤Post
戦績:〇〇
新野の火計によりこちらの土地が根絶やしにされる。
けれども、ネチネチとダメージを重ねて勝利。
3戦目:多色ミッドレンジ?
戦績:〇〇
ドワーフの爆風掘りがPost対策のついでに刺さってしまい勝ち。
初戦は破壊の衝動でイージーウィンでした。
土地破壊の専門家こと、ドワーフの爆風掘り。
8Postまみれの環境に革命をもたらしたと言っても過言ではない。
4戦目:黒単アグロ?
戦績:××
赤単土地破壊Q&A
Q:破壊の衝動ってさ、エンチャしてる生物殺されたらどうすんのよ?
A:ごめん、そこまで考えてなかった。
2戦目についてですか?モウナニモイウコトハナイ...
5戦目:青黒Post
戦績:〇〇
1戦目:土地破壊引けんかったし、余裕で持ちこたえられてしまった...
デモコンから全除去サーチされる...これはもうダメや....
この後山札が残り8枚になったので、適当にいなして勝ち。
準デモコンデスで工事完了です...
デモコンデスとは、Demonic Consultationを唱える際に指定したカードが無く、そのままライブラリーアウトで負けてしまうこと。
2戦目:もうだめだぁ...おしまいだぁ...
※補足、相手は護法の宝珠によりほぼ無敵の要塞化。更にデモコンからフィニッシャーがサーチされる状況。
......。
勝ちました...
【総評】
戦績は4-1!1つは運だけど、まぁいいか!
公式のデッキリストに星がついてとてもうれしいの図
本題であった破壊の衝動について。
除去されると損する、早いうちから仕事させないと意味が薄いなど欠点は多く見つかった。それでもイージーウィンしたのはかなりの回数。けっこうやれるんじゃないかな...
いや、このカードの強さと是非は置いといても。冷静に見て気づいたことが一つ。
3マナの、アンコモンのエンチャントが、2枚以上の土地を破壊するって何かおかしいよな...
【Penny Dreadful シーズン9】環境トップ概説
PDのローテーションから1週間が過ぎ、ある程度環境も固まってきた。
そこで今期のトップメタ2種をざっとであるが解説したい。
1. 【《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》】
1-1. 何が強いの?
- 最速3ターン目から動き出す速さ
- 強力なファッティを高速で、しかも連続で場に出せる理不尽さ
- リアニ戦術を駆使した長期戦の強さと安定性
- 動くには生物1枚あればいい。除去への強さ
- 多少の対策は乗り越える芯の強さ
1-2. どういうデッキなの?
今期のまごうこと無きトップメタでありフェアだったりアンフェアだったりするデッキである。
初期には無限頑強タイプと無限陽星タイプが結果を出して暴れ回り、多くのデッキにメイン墓地対策を積ませるまでとなった。それでも暴れるんですけどね!!
最近はグッドスタッフよりのジャンドタイプが登場し、覇権争いに加わっているとか。
1-3. 対策は?
前述のとおりこのデッキは芯が強く、多少の対策ではびくともしない。
悪夢をハンデスした程度ではどうにもならないといっていい。
悪夢のコストを執拗に除去するプランも難しい。コントロールがギリギリできるぐらいなので普通は非推奨。全除去を連打しても死ぬときは死ぬため...
色々言ったけどどうにかできない訳じゃない。墓地対策にはそこそこ弱いため、これらカードを引き込めるかどうかが勝負となる。以下対策カード達。
スカラベはメインから無理なく積められる対策として優秀。
次元の狭間(PlanarVoid)は身内で黒力戦とも呼ばれる強力な対策カード。すでに墓地に落ちたカードを追放できない点に注意。デモコンでサーチしてから高速設置がオススメ。
白であれば神聖な月光を使う場合も。
2. 【8Post】
2-1. 何が強いの?
- 微光地による若干のアグロ耐性
- 雲上の座は1枚でも十分働く。見た目以上の安定性
- 様々な要因から来る対策の難しさ
- 土地であるため打ち消せない、壊せない、ハンデスできない
- 別口でマナ加速手段を用意することが多いため、土地破壊すら効きにくい
2-2. どういうデッキなの?
同じく今期トップメタでありフェアデッキ(?)筆頭である。繰り返す悪夢以上にフェアで図太く、無限に型が存在する。今期はこの8枚で無限に遊べる!!
とにっかく芯が図太いデッキである。神座は土地であるためハンデスが効かず、土地破壊してもマナ加速は止まらず。あとは伸ばしたマナで暴れるだけ...雑に強すぎる...
主なデッキタイプとして、エルドラージ連中を採用したアグロ~ミッドレンジ~ランプタイプ
(カバー範囲が意味不明だけど実際そうなのだ...)
高速で新野の火計を打ち付ける赤単タイプ、
デモコンでポストをかき集める黒タイプ、
副陽を勝ち筋にコントロールのマナ基盤として入れたタイプなど...
様々なデッキがあり、(トップ内で)混沌としたメタゲームを繰り広げている。
2-3. 対策は?
繰り返す悪夢以上に対策らしい対策が難しい。
塩をまいたが全く効いてなくて負けた、アグロしていたがライフゲインと加速から余裕の全除去で死んだなど、世紀末感あふれる報告が数度挙げられている。
Postそのものの対策は難しいため、相手のデッキを対策することをお勧めしたい。
副陽なら頭蓋の摘出が、エルドラージなら追加の除去が効くはず。自信はない...
アグロデッキであればミシュラのアンクや魔力のとげで対策をすることも十分可能。
Postミラーを制するために併合を入れて対策する場合もある。
3.【あとがき】
以上、トップメタ2種のデッキ概要でした。
これからPDする人も、今やってる人もちょっとした参考になれば。
もちろんこの2つが全てではないため(大半ではあるけどね!!)、後に続くデッキの紹介もやっていきたい。